学習性無力感(学習的絶望感)と集団的無力感に洗脳されている親の世代

親や上司、そしてたまに同僚から
「仕事なんだから仕方ない」
「お給料を貰っているんだから我慢しなさい」
なんて言われたこと、ありませんか?

僕はあります。
しかも1度や2度じゃないく、わりと結構な回数。

  • 学生の時に働いてきたアルバイト先
  • サラリーマンとして務めていた会社
  • 常駐エンジニアとして入っていた現場

こういった場所で、何度なく言われてきました。

そして、そうやって言われるたびに
(嫌なものは嫌だし、無理なものは無理だろ)
とか心の中でよく愚痴っていました。

大体こういう事を言うのって
年配のおじさん・おばさんなんですけど

まるでありがたい仏様の言葉みたいな
空気をまとわせて諭してくるんですよね。

いや~、天野くん若いね~
人生とはそういうものだよ
あと何年かしたら分かるから!

みたいな。

僕は昔から捻くれていた自覚があるので、
そういう言葉をかけられても
適当に聞き流すようにしていたんですが、

素直で、まじめで、

学校では先生の言う事をちゃんと聞いてました!

みたいなイイ子だった人ほど、
簡単に洗脳されちゃうんでしょうね。

いや、むしろ自分も一時は洗脳されていたと思います。

しんどいな、今日は辛いなー、苦しいな。
でも会社だし、仕事だし、給料もらっているし。

そうやって無理やり我慢して出勤した日が何日もあります。

本当に、あの頃はどうかしていたな、と思う。
自分の健康とか、体力とか、寿命を削って会社に貢献して、
少ない給料をもらって、なんとなくやる気が満たされて、
「それっぽい社会人」になって満足していたのかも知れない。

学習性無力感(学習的絶望感)とは

閑話休題。

タイトルの「学習性無力感(または学習性絶望感)」の話になります。

学習性無力感というのは、1967年に心理学者のマーティン・セリグマンって人が、イヌ・サカナ・ネズミ・ネコ・サル・ヒトを使った研究で明らかにした生物の本能的な防御反応のことで、

犬を使った動物実験では、

  • 頭部を動かすと電撃を停止できるグループ
  • パートナーが受ける電撃を同様に受けるグループ
  • 電撃を受けないグループ

という3つの群に分けて、電撃を与える実験を行ったところ、
自分では電気による刺激を停止できないグループの犬たちは、
最初は電撃を回避しようと行動していたのに
だんだんと回避行動をとらず、電撃を受け続けたんだとか。
(非人道的に感じる実験だけど、昔ってこういう実験多いですよね)

情報ソース:https://ja.wikipedia.org/wiki/学習性無力感

これはつまり長い間、精神的・肉体的に抑圧された環境に居たり、
自分の尊厳や価値が踏みにじられる人格否定の場面におかれた生物は、
そういった苦痛を「避けることの出来ないものだ」と認識して、
うつ病の症状に似た無力感を感じるようになるという事です。

気づくと抜け出せない沼の中にいる人たち

そして、この学習性無力感の恐ろしいところは、
「少しの努力をすれば苦痛から抜け出す可能性があったとしても、
その可能性すらも自分で否定して自発的な行動をしなくなる」
ことにあります。

気づくと、もう抜け出せない沼の中にいるんです。

ブラック企業で上司からパワハラを受けている友達に
「その会社ヤバいから辞めたほうがいいよ」と
助言してるのに全然辞める様子が無かったり

暴力夫からのDVやモラハラの被害にあっている奥さんに
「早く逃げて、離婚したほうがいいよ」と
アドバイスしても色々と理由をつけて行動しないですよね。

もう、脳みそが思考レベルで環境から逃げることを諦めてしまっているんです。

怖すぎませんか?

これが冒頭にあった、
「仕事なんだから仕方ない」
「お給料を貰っているんだから我慢しなさい」
の正体です。

親の世代っていうのは学校教育や高度経済成長期の労働環境で
自己を抑圧されて生きてきたので、
「今の状況から抜け出すのは無駄なことだ」と学習してしまっているわけです。

もはやマインドコントロールですよね。

そして、親や上司からの“教育”によって
マインドコントロールされてしまっている人たちは、周りを見渡すと結構多くいます。

メチャクチャ勉強が出来て有名な大学の出身だけど、他人に敷かれたレールを進んできたばかりに途中でおかしくなってしまった人とか、テレビ番組なんかでもよくやっていますよね。

無力感は感染する

さらに怖いことに、この無力感は伝染することが研究によって分かっています。

ある人が、他の第三者がコントロール不可能な状況に陥っていることを観察することによって、無力感を学習してしまうんです。

つまり「苦しい状況を変える努力をしても無駄だよ」と
人生を諦めている人を見ていると、
自分も「ああ、無駄なんだ」と無力感を獲得してしまうんです。

そしてこれは集団でも発生します。
解決不可能な問題に対して無力となっているグループがあると、
他のグループも解決可能な問題の解決に失敗してしまいます。

これを「集団的無力感」と言います。

SNSや匿名掲示板を見ていると結構いますよね。
ずっとネガティブ思考なことを発信している人たち。

解決策はすぐ目の前にあるのに、
諦めて、辞めて、最初の1歩も踏み出せない集団。

もし、この記事を読んで「ヤバいな」と思ったら
まずはそういった情報との接点を極力シャットアウトするようにしてください。

無力感は伝染します。

無力感を感じている間も、貴重な人生の時間はどんどん浪費していっています。

自分の人生を、自分の思い通りに生きるためには、
何がマイナス要因となっているのか、
どうやって好転させていくかをしっかり考えて行動していきましょう。

無力の沼から抜け出して自分の人生を生きる方法

学習性無力感を治療する方法ですが、結構シンプルです。

「反応しても無駄」というメンタルブロックを壊すこと。

ポジティブな言葉を聞き入れて、
丁寧に現在の状況について理解し、
自分の心理状態を把握することです。

あとは再び無力感を学習しないように
「反応しても無駄」という環境を避けていきましょう。

  • 理不尽な要求をしてくる上司
  • こちらの都合に関係なく無茶な注文をする取引先
  • 話を聞かず怒鳴るだけの配偶者

こういった要因ですね。

経済的な理由で離れることが難しい、という場合には
まずは経済的な自由を得て独立できるように準備していきましょう。

◎いつか余裕が出来たら…と本当にやりたいことを我慢して毎日通勤。定年退職まで頑張ったけど、体力もお金も無い、寝るだけが趣味のおじいさん

◎子どもが大きくなるまで…とモラハラDV夫との離婚を我慢して、自分の人生を犠牲にしているパート主婦

◎性格の合わない上司や同僚、理不尽な要求をしてくる取引先にイラつきながらも数年耐えたが、精神的に病んでしまうサラリーマン


世の中には他人に依存して生きた結果「気づいたらもう手遅れ」になっている人が多すぎます。

ひょっとしたら、これを読んで『自分は依存してない』と思っていませんか?

「会社からの給料に」「旦那の収入に」「子どもの成長に」「親の遺産に」

心の底から『依存していない』と言えるなら、それは素晴らしいことだと思います。

でも、そう言い切れないなら?

もし『自分らしい生き方ができてない…』と感じているなら是非知って欲しいことがあります。

それは、

『時間的、経済的、精神的に不自由な人生から脱却して、自分らしくを生きる方法』
です。

◎他人に依存しない人生にするための6つの重要な考え方
◎自分らしい人生を過ごすために必要なこととは何か?
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